新ワイン会:江戸前鮓とワインのペアリング会(12月)の様子

今年9月より新しいスタイルのワイン会をスタートしました。

https://www.nishitani-sushi.com/posts/9851312

このワイン会は、「江戸前鮓」と「オーストリアワイン」のペアリングにこだわって行わせて頂くこととしました。

毎月、季節のすしねたを厳選し、10貫+巻物3切れを5回(5フライト)に分けてお出しし、それに合わせて、当店ソムリエである岡田の拙著「オーストリアワイン、江戸前鮓と会席料理」(集英社インターナショナル)に基づきながら、オーストリアワインとのペアリングをご提供させて頂く会です。


第4回となる今月は12月26日(土)に、

「年の瀬の江戸前鮓とオーストリアワイン」

というテーマで、各季節ごとの江戸前鮓に合わせてオーストリアワインのペアリングをお楽しみいただきました。

お出ししたワインは下記でした。

- Langmann Schilcher Sekt Brut NV
- Malat Brut Rosé Reserve 2015
- Bründlmayer Extra Brut Reserve NV
- Schloss Gobelsburg Blanc de Blanc Brut NV
- Gosset Grande Reserve Brut NV

オーストリアの南の産地シュタイヤーマルクを代表する地酒「シルヒャー」の泡
オーストリアで初めてスパークリングワイン造りを認めさせて、歴史にその名を刻む泡
オーストリアを代表する2ワイナリーの渾身の泡
そして、シャンパーニュ「ゴッセ」

日本に輸入されているオーストリアワインの泡の中で、それぞれを代表するワインを集め、江戸前寿司とペアリングをしていただきながらその相性、また、最後にシャンパーニュとも飲み比べて頂き、オーストリアの泡の現在の実力を見て頂きました。

オーストリアは近年、スパークリングワインの生産にも力を入れており、生産者数も、また、その実力も上がってきております。その底上げに一役買っているのが、スパークリングワインに関するワイン法の整備があります。クラス分けを明確にし、消費者に品質を分かりやすくするとともに、生産者に品質の向上を求めています。今回のワイン会も各クラスのワインをお出しいたしました。

ワイン単体としてシャンパーニュのすばらしさを感じつつ、江戸前鮓との相性という面ではオーストリアワインにも分があり、非常に面白い飲み比べとなりました。


この新スタイルで始めた江戸前鮓とワインのペアリングの会は来年にまた一段レベルアップを図ったテーマでお届けしていく予定です。来年もぜひご期待頂きたく存じます。

私もこの会で、新しい江戸前鮓とワインのペアリングを発見する旅に皆さまと一緒に出たいと思います。

ちなみに、当日は、一年間のオーストリアワインへの愛をこめて現地の民族衣装でサーヴさせて頂きました。


銀座壮石

「銀座壮石」は、江戸前鮓、会席料理とそれに合わせたオーストリアワインを、凛とした雰囲気と下町の温かさを融合したおもてなしのもとで召し上がっていただけるお店です。