新子(しんこ)の季節

東京はすっかり梅雨明けし、熱い毎日が続いております。そして、この時期を代表するネタとして、「新子(しんこ)」が出てまいりました。
出世魚である鰭(こはだ)の幼魚で捌くと3cm程度と一枚一枚が小さく、何枚付けというのも楽しみの一つです。身が柔らかく〆もそれほど利かせないため、塩と酢の扱いを含め、職人の腕に大きくよるという、腕前を試されるネタです。その分、味わいは柔らかで甘みがあります。
出世魚で、日々成長するため、立秋を過ぎると新子といえるサイズのものがほぼ無くなり、普通の鰭となっていきます。今月中にお忘れなきよう、季節の味わいをぜひご賞味ください。夏と言えばこれを食べなければ始まりません。鮓&ワインおーじ

銀座壮石

「銀座壮石」は、江戸前鮓、会席料理とそれに合わせたオーストリアワインを、凛とした雰囲気と下町の温かさを融合したおもてなしのもとで召し上がっていただけるお店です。