毎年オーストリアでは、11月11日の聖マーティンの日あたりに、その頃にその年の新酒のワインが解禁されます。
オーストリアは昔からその年のワインを1年に渡ってを楽しむ国で、新酒解禁を祝うお祭りは、フランスのボジョレーヌーボーよりも150年も前から行われております。
また、今年は「オーストリア ウィーンのホイリゲ文化」がユネスコの世界文化遺産に登録されました。1789年に皇帝ヨーゼフ2世が自家栽培醸造した酒を振る舞うワイン居酒屋(これもホイリゲという)を奨励したホイリゲの法律があり、ウィーンには現在も多数あって、各ワイン居酒屋が毎年自慢の新酒(ホイリゲ)を1年に渡って提供しています。
今年も当店ではウィーンを代表する2生産者
・ヴィーニンガー
・ツァーヘル
のワインをご用意し、銀座本店の「銀座 壮石」では本日11月11日(月)から、入船の「銀座 壮石 新」では11月12日(火)からお出しさせて頂きます。ぜひ、今年の味わいをお楽しみください。
1)ヴィーニンガー ヴィーナー・ホイリゲ 2019
ウィーンの伝統的ワインの「ゲミシュター・サッツ」とは混植混醸
(一つに畑に様々なぶどうを植えて、全てを同時に収穫して、
一緒に醸造する)ワインのことで、世界的にも珍しいワイン造りを
行っています。ヴィーニンガーは「ミスター・ゲミシュター・サッツ」と異名をとるウィーンのトップ生産者で、ウィーンのワインを復興しようとゲミシュターサッツの素晴らしいワインを醸造し、再び世界で脚光を浴びるワイン産地にまで押し上げた立役者です。
現在はビオディナミの生産者で土壌、気候、風土、畑の向き、ブドウなど、ワインの味わいを構成する要素であるテロワールを表現できるワイン造りをしています。ホイリゲももちろんビオディナミです。
柑橘類を中心とした果実味や白い花のような風味、さらに、溌剌とした高い酸味があります。そして、何よりヴィーニンガーの真骨頂は、口中に広がる強いミネラル感。新酒とは思えない凝縮感のあるワインです。
ブドウ品種:
ヴァイサーブルグンダー30%、グリューナー・ヴェルトリーナー20%、ブービエ15%、リースリング10%、ヴェルシュリースリング5%、シャルドネ5%
2)ツァーヘル ビオ ヴィーナー・ホイリゲ 2019
みずみずしいミカンやりんご、洋梨のような果実味とスパイシーさがあります。さらにミネラル感とすっきりした酸に、わずかな残糖もあって、バランスがとても良く、するすると飲めるワインです。
ツァーヘルは、ウィーンに1766年にマリア・テレジアによって建てられた小学校が起源で、18世紀から居を構える名門です。ワイン農家を行いながら自らもホイリゲをふるまう居酒屋を3代に渡って営んでいます。
多くの良い畑を持ち、新酒以外にも素晴らしい白ワインを多数造っており、ウィーンを代表するワイナリーの一つです。今年のホイリゲはウィーンを代表するエリアの「ヌスベルク」のぶどうで作られています。
ブドウ品種:
シャルドネ、ヴァイサーブルグンダー、グラウワーブルグンダー、リースリング、グリューナー・ヴェルトリーナー、トラミナー、ノイブルガー
ホイリゲ2種はボトルでもグラスでもお楽しみ頂けます。
ぜひ、お気軽にグラスワインで和食に寄り添うオーストリアワインの良さを実感頂ければと思います。
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