一昨日、2月15日(土)に当店の土曜ランチワイン会は通算100回目を迎えました。
足掛け9年になりますが、毎月土曜日に1回開催させていただき、ついに区切りの100回目となりました。ここまで毎月開催できましたのも、ご参加いただいておりますお客様の皆様、そして、ゲストナビゲーターとして登場してくださるインポーターの方、酒販店の方、オーストリアワイン大使の方、生産者の方と、皆様のご愛顧、ご協力の賜物と心より御礼を申し上げます。
そして、記念すべき100回目はついにご登場いただく運びとなった、池尻大橋 Calmeの店主でオーストリアワイン大使でもある、佐野敏高さんにナビゲーターを務めていただきました。
「岩清水の透明感」というテーマで、「まるで岩清水を啜るかのような透明感、背筋の伸びたミネラリティは身体にリラックスを与えます。鮓を頬張り享受する喜びに対して、調味料となるかのような液体をお楽しみいただきます。」というコンセプトで佐野流のマリアージュを披露していただきました。
当日は、
・ジャン・ルネ・ジャルマニエ ドール・ブランシュ・ロゼ 2018(スイス)
・ドメーヌ・アンリ・クルション ル・モルジュ 2018(スイス)
・ドメーヌ・モレル ピノ・ノワール レ・トゥルイヨ 2018(フランス)
・アリス・エ・オリヴィエ・ド・ムール アリゴテ 2017(フランス)
・ジャン・ルネ・ジャマニエ エマーニュ・ルージュ 2017(スイス)
の5種のワインをお出しくださいました。
100回目ということで、私も佐野さんのマリアージュを学ばせて頂きたく、一緒に食事をさせて頂きました。
山岳地帯のワインであるスイスと和食の素晴らしい相性に驚いたのですが、中でも、ガメイとピノを使ったドール・ブランシュ・ロゼと、白魚の生姜醤油、さらに、フグのから揚げとジュラのドメーヌ・モレルが造るピノ、そして、やり烏賊に生姜醤油の握りと赤(エマーニュ・ルージュ)の相性はいづれも目からうろこのマリアージュでした。
食材をよく咀嚼しながら、その間にワインをしみ込ませていった時の味わいの広がりと、うま味が広がる長い余韻がいずれも秀逸でした。
やり烏賊と赤ワインという組み合わは、よく噛むことでやり烏賊の上質でねっとりしたうま味や甘み、そして、口に広がる緻密な触感に、柔らかで芳醇な赤は口の中で混然一体となって、とても幸せな気分となりました。
佐野さんの素晴らしいワインセンスと研ぎ澄まされた感性が、当店の江戸前鮓と会席料理の味わいを何倍にも広げてくださる素敵な会となりました。ぜひまた、佐野さんにご登場いただいて、当店も新しい視点を広げさせて頂ければと思います。
鮓&ワインおーじ
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