土曜ランチワイン会(1/25)を開催しました

先月、1月25日(土)には第99回目となる土曜ランチワイン会を開催しました。

テーマは「オーストリアの新着ワインたちを楽しむ」ということで、私、岡田のナビゲートで、当店で独自に購入したもの、インポーターが新規に輸入したものなど、オーストリアより新着したワインを中心に、オーストリアの今を感じて頂く会を開催いたしました。

ちょうど、各インポーターさんから限定で入荷したワインがいくつか到着し、また、私も個人的に大好きな造り手のワインを手に入れたため、新年1回目のこのタイミングでご紹介させていただきました。

当日お出ししたラインナップは、

1) Koppitsch PERSPEKTIVE WEISS 2017 (Burgenland Neusiedlersee)

2) Thomas Hareter Weisburgunder Ohne 2017 (Burgenland Neusiedlersee)

3) Malat Gewurztraminer Orange 2018 (Niederösterreich Kremstal)

4) Ein Quantum Schrodingers Katze vol.4 2018 (Niederösterreich Weinviertel)

5) Ein Quantum Rot & Rosa NV (Niederösterreich Weinviertel)

以上の5種類をお出しさせていただきました。

オーストリアワインをテーマにさせて頂くときは、産地や品種の典型的なものを入れてご紹介させていただく場合が多いのですが、今回はあえて産地の典型的なワインではなく、いづれもQualitätsweinとならない(簡単にはキャップシールに赤白赤のバンデレーロが表示されない)生産者が自分の哲学に基づいて造った、個性ある自然派ワインをご紹介しました。

ブルゲンラント州のノイジードラーゼーや、ニーダーエスタライヒのヴァインフィアテルは私の個人的な感覚でも、若い手の生産者が挑戦的な取り組みをしている地域だと感じます。今回はその生産地から、Koppitsch、Thomas Hareter、Ein Quantumのワインをご紹介しました。

また、クレムスタールのMalatの造るゲヴェルツトラミネールを使ったオレンジワインもご案内いたしました。

Ein Quantumがソレラシステムを使ったRot & Rosaの赤は、新鮮で綺麗な赤系果実の風味もありながら、綺麗に酸化熟成した風味も加わり、複雑さとうま味のある味わいが皆様に好評でした。

また、個人的に大好きなThomas HareterのWeisburgunder Ohneは、2014年のオーストリア大使コンテストの研修で訪問して以来懇意にさせて頂き、年々美味しくなるそのワインを今年も入手いたしました。畑でワインは造られるという考えに基づいて、ワイナリーのあるヴァイデン・アム・ゼーのテロワールを表現した、柔らかでのびやかな酸味、熟れた柑橘の皮のニュアンスと酵母からくるうま味が一体となっていて、和食と好印象でした。

そして、Malatはオレンジワインの流行に対して、一線を画すという考えで、自分らしい綺麗なオレンジワインを今回出しました。多くの生産者が造る濁っていたり、酸化が強いワインではなく、テロワールを表現して、かつ、品種の個性も生かすオレンジとして、ゲヴェルツトラミネールの綺麗なオレンジワインを造りました。ゲヴェルツトラミネールの風味の特徴も残しながら、うま味、酸味の柔らかさなども加え、そして、余韻にはしっかりとミネラルも感じる素晴らしい味わいで、お客様の評価も非常に高いワインとなっていました。

品種や産地の典型によらない、それぞれの生産者の個性をご紹介する会もまた今後も行わせ頂きたいと思います。


鮓&ワインおーじ

銀座壮石

「銀座壮石」は、江戸前鮓、会席料理とそれに合わせたオーストリアワインを、凛とした雰囲気と下町の温かさを融合したおもてなしのもとで召し上がっていただけるお店です。